ばみログ(ヤマダの日記)

小学校で3年間教師を務めるなかで、自分の価値観を広げたいという思いにかられて旅に出る。日本自転車旅、東南アジアバックパッカーなどなどしながら思ったことをつらつら書いてます。2018年10月24日より博多で社会復帰しました!笑

寄り道や無駄足

寄り道とか、無駄足

 

って

 

やっぱあんまりいいものとは思われないよね。

 

 

できれば

正規ルート

最短ルートで、

近道で、

予定通りに、

ゴールまでたどり着きたいって思うよね。

 

特にお金や時間や精神に余裕がないときほどその気持ちって強くなると思う。

 

 

その点についてこの旅では大きく価値観を書き換えられた気がするよ。

 

 

自分も無駄なく効率的であることがすごく重要だと思って生きてきた。

 

てか会社でも学校でもそれが当たり前だよね。

 

効率よく勉強。生産。仕事をこなす。

 

それができないのって

 

いわゆる「ダメなやつ」じゃなかったかな?

 

俺だけかな?

 

 

 

そう思ってたから

いつも気を張って

自分で自分のケツたたきながら奮闘してたんよな。

 

 

それがさ、

 

この旅では、

 

 

たしかにお金はあまり使いたくなかったけど、

窮屈なほどではなかったし、

 

時間と心のゆとりだけは宇宙規模で存在してたから、寄り道無駄足なんでも来いだったんよね。

 

 

なんなら

この旅はルールとか制限とかなかったんよね。

 

しまなみ海道と高千穂に行くこと

20日までには静岡に帰ること

 

の2つは自分の中でマストだったけど、

 

その2つも正直無理なら無理でいっかって思ってた。

 

 

もちろん

あそこに行ってー、ここに行ってー、

あれ食べてー、これ食べてー、

 

って決めてもいいんだけど、

 

今回は

 

「流れてく」って決めてたんよね。

 

 

逆にいうとそれが一番のマストだったかもしれない。

 

 

「何も決めない」と決めてた。

 

 

だから

 

1日1日が完全にその日暮らし。

 

天候とかは気にしてたけど、

 

その日の宿はその日に決める。って感じだった。

 

 

だから寄り道、無駄足のオンパレード。

 

 

ふらっと立ち寄った公園が気に入って4時間ぼーっとしたり、

道間違えてしまなみ海道渡りきれなかったり、

もっと早くて簡単な道あったのにめっちゃ山の中走ってたり、

などなどなど。

 

 

 

 

多分多くの人に

 

ばかじゃない?

もったいない。

 

って言われちゃうようなことたくさんあったよ。

 

 

でも

無駄を忌み嫌っていた自分にとっては、

それらの無駄が、すごく重要な経験だった。

 

 

その理由は2つ。

 

 

1つはその無駄の先に自分の予想を超えた出会いや景色や経験が待ってるってこと。

 

 

もう1つはその無駄を経由してもまったくもって「大丈夫」って分かったこと。

 

 

 

寄り道と無駄は似たようでちょこっとニュアンス変わってきちゃうかも知んないけど、どっちにも言えることじゃないかなあ。

 

 

1つ目の方はまさに言葉の通りで、

自分が想像し得なかったことが、その先に待ってるんよね。

 

特に印象的なのはしまなみ海道の時かなー。

 

絶対左!

って言ったのに

右を押し通してきたニルズのおかげで正規ルートから12〜3kmも外れて、日が沈むまでにゴールできるかできないかというギリギリのところになってしまった。

 

 

色々話した結果、

 

 

18時に出るフェリーまで時間を潰して

休憩することになった。

 

 

 

そうなった時、

若干ムッとしちゃった自分もたしかにいた。

しまなみ海道渡りきりたかったし、

橋から夕日見たかったし、

まだまだ全然こげるし、

俺右って言ったし。

 

 

でもね、

 

 

そっちの道を選択したことによって

正規ルートでは出会えない人や景色と出会えたんよね。

 

 

お休みなのに招き入れてくれて、

休憩させてくれた愛のあるカフェのオーナー

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そのカフェから見える雄大な景色

大きな橋と夕日のコラボレーションは、フェリーからしか見えなかった。

 

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なによりも

リラックスして彼とゆっくり話し合えた時間はかけがえのないものだったよね。

 

 

 

正しい道の方を行っていればこそ見えた景色もある。そっちだからこそ感じられたこと、気づけたこともあるし、出会えた人もいるだろう。

 

 

でも

自分がいるのは、

その時のその場所。

 

 

もともと行きたい場所、やりたいことがあったのかもしれないけど、得られないそれに執着するよりも、そちらの道を手放して、今いる道を楽しむ心を持った方がずーっと幸せだってわかった。

 

大切なのは、意図的であったにしろ、なかったにしろ、進んだ道を自分なりに切り拓いて、その道を自分にとってよかったと言える道にしてしまうことなんだろうと思った。

 

 

むしろ、自分が考えてなかったことだから想像を超えるものに出会えたり、それまでの自分にないものが得られたりする。

 

 

そっちの道を楽しめるメンタリティをもったらいよいよ怖いものなしだし、おもろいことありだよね!笑

 

 

そういう気持ちにさせられて、

その後の旅はぐっと気持ちが楽になった気がするよ。

 

サンキューニルズ。

 

 

んでさ、

 

 

そんな能天気なこと言ってんじゃねえ!

 

そんなに人生うまくいくことばっかじゃねえんだよ!!

 

 

って思うかもしれんけど、

 

 

結局この旅では

 

全部上手く行っちゃったんよね。

 

 

全部ゴールまでたどり着けたし、

 

ただただ全部大丈夫だった。

 

そう、

 

「大丈夫」

 

なんとかなっちゃうんだよね。

 

 

そんな不確定なもの!!

 

って思うかもしれないけど、

大丈夫なんだよね。

 

大丈夫って思ってるからかな。

 

絶対なんとかなるって体感的にわかっちゃったから、その後何があっても、

「まぁ、大丈夫。」

だったんよね。

 

 

例えば

 

山の中でパンクしても頂上までちゃんと行けて、お店閉まる前にチャリ見てもらえたし、

 

ほー君置き去りになって心配だったけど最高のタイミングでタクシーがきてそれに乗って帰っていったし、

 

土砂降りの中ガイドさんもつけずに縄文杉まで行って帰ってこれたし、

 

仕事辞めたけどちゃんと生きてるし、

 

他にも色々あったけど

 

全部大丈夫なんよね。

 

 

そう思ったら

一見よくないことが起きても

それを糧にする思考がどんどんできてきて、

常に楽しい感じになっちゃった。

 

 

人生おもろいなー。

って思っちゃうよね。

 

 

 

そんなこと言ってるとこれから痛い目に会うぞ!って思われるかも知んないけど、それすらも糧になっちゃうだろうなーって思えてるから大丈夫。

 

 

その時はつらいなーって思うことあるかも知んないけど、峠のない山ないからね。

 

登った分だけ下れるようになってるから。

 

だから大丈夫。

 

 

そんな感覚を手に入れられたのはすごくでかいよねー。

 

 

オールオッケー👌

 

 

続く。