ばみログ(ヤマダの日記)

小学校で3年間教師を務めるなかで、自分の価値観を広げたいという思いにかられて旅に出る。日本自転車旅、東南アジアバックパッカーなどなどしながら思ったことをつらつら書いてます。2018年10月24日より博多で社会復帰しました!笑

自転車一人旅24日間で得られたこと10こ

旅に出る前には、

果たして仕事を辞めてまで行くほどのものが得られるのか。

ただ観光をして終わりにならないか。

と不安に思ってたこともあった。

 

しかし、振り返ってみると、旅を続け、いろいろな人とつながりをもつなかで自分の予想を大きく超えたものと出会うことができた。

 

これから旅に出てみたいって人の後押しになったら嬉しいし、自分の思考の整理のためにも10個にしぼってまとめてみる。

 

《旅の概要》

期間 4月23日〜5月16日の24日間

費用 135149円

自転車走行距離 1174km

西日本縦断

岡山→広島→愛媛→大分→宮崎→熊本→鹿児島(屋久島)→宮崎→兵庫→京都→名古屋→静岡

半縦断くらいか笑

 

《もくじ》

1.オンリーワンな経験と自信

2.とりあえずやってみよう精神

3.予想外を楽しむ気持ち

4.自分で決める力

5.自然の中にいる心地よさ

6.徹底的に自分と向き合う時間

7.飛び出したからこその出会い

8.自分が求めてるものの明確化

9.自分が満たされた

10."あたりまえ"への感謝

 

1.オンリーワンな経験と自信

まず1つめは完全オリジナルで、自分にしか語ることのできないストーリーや、経験が手に入ったということ。

自分が通るルートも、出会った人も、起こったトラブルも自分だけのもの。

そこから感じられたことをブログに書き残してきたことで、その経験に感情までついて自分の物語になっていった。

それが自分にとっての「もう1つの顔」みたいな役割をしてくれている感覚がある。

 

それまでは自分で自分のことをどこか物足りないと感じていて、無理に自分を大きく見せようとしていたところがあったんだけど、その物足りなかった場所が満たされた感じがしてる。

 

単純に話のネタがたくさん増えたことも大きくて、人に話したいし人の話も聞きたいっていう気持ちが自然に出てくるようになった。

 

他人があんまりもっていないレアカードが手に入ったって感じかな。

そんなのもってなくたって自信もっていいし、別にそれを見せびらかそうとかっていうんじゃないけど、やっぱりそういうわかりやすい武器?をもってると自分に余裕とか自信が生まれてくるもんなんだなって思った。

 

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2.とりあえずやってみよう精神

2つ目はとりあえずやってみる人になったこと。

 

立ち止まって頭で考える前に

とりあえずこぐ。

とりあえず行く。

とりあえず取りかかる。

 

これってそれまでの自分とは真逆のこと。

 

よく考えなさいって言われて育つ人が多いと思うんだけど、自分も失敗しないためによく考えてから行動するタイプだった。

 

たしかにある程度の計画は必要かもしれない。

でもあれこれ考えすぎるとよくないことばかり頭に浮かんで、まだやってもないし、起こってもないのに、

あーなるかも。。

こーなったら。。

ってどんどんネガティブな想像が自分を縛って行く。

 

だからもっとシンプルに

何か起きたらその時考えればいい。

何も起きてないなら突っ走ってればいい。

やってくうちにどんどん進化していくから、止まって考えてる時にはできなかったことでも、問題が起こる時にはすでに解決できる力を身につけてたりする。

 

右に行くか左に行くかだけ決めたら

残りは走りながら考える。

やりながら解決して行く。

それが1番具体的な形だと思う。

 

この感覚が手に入ってから

驚くほど身軽でスピーディーに動けるようになった。

 

そして、

立ち止まって思い描いていた

あーなるかも。。

って心配は、

 

ほぼ起こらない。

 

ってわかった。

 

 

「心配事の9割は起こらない」

って本もあるくらい

なかなか起こらないもの。

 

そうなってくると、

それまでに考えてたことが余分なことになったりもする。

まだ起こってもいないし起こるかもわからない「それ」を気にして"いまその瞬間"を精一杯楽しめなくさえなる。

 

余分なこと考えてる暇あったらどんどん走っちゃえ!!!

 

ついでに

失敗したらしたで自分にとって「うまくいかない方法」がインプットされて、結果プラスでしかないから、やっぱ動いたもん勝ちだし、やるならやっぱ早い方がいい。どんどん行動しちゃえ!!

 

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3.予想外を楽しむ気持ち

2番ともリンクしてるかも知んないけど、旅の途中は予想外の連続。

 

道が工事中。

いつのまにか迷子。

天気予報大外れで土砂降り。

平面だと思ってたらめっちゃ山道。

オーストラリア人との旅をするために来たのにそのオーストラリア人が全然集合場所に来ない!!!

そして結局一度も会えないっ!!!!

 

今となってはどれもいい思い出。

 

そう言えるのも、

予想外のことが起こると、たしかに予定していたものが見れなかったり、できなかったりするんだけど、その代わりのことが起きるし、その代わりの景色が観れるようになってるって分かったから。

 

なんならそこでの出会いがすごく素敵だったりすることもあって、そのうちあんまり予定も立てないようになる。

その場その場で面白そうな方を選択するようになった。

 

そんな贅沢なことができるのも、1人旅っていう身軽さと、時間に制限がないっていう状態だからこそのものなんだろうね。

 

自分の今いる場所、きた道が一番よかったんだって思えるようになってきたし、そもそも選んだ道をよりよくしていけばいい!っていう思考に変わった。

 

でも多分そう思うためには

胸張って"これが自分で決めた道"って言える必要がある。

もし自分がそう思えてないって思ったら一度立ち止まってやり直すなってくらい大切だと思う。

 

自分で決めた道に起きる予想外は楽しめるよ

 

 

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遠回りしたら目の前をSLが通る的なハッピーサプライズタイプの予想外もたくさん起きた。

 

予想外を楽しむことについて

寄り道や無駄足 - ばみログ(ヤマダの日記)

 

 

4.自分で決める力

旅は基本的に全部自分で決める。

 

普段は、意識してなくても人と一緒に生活したり仕事したりするなかで、相手のこと考えたり遠慮したり指示を仰いだりしている。

"自分だけ"で決めることって意外と少ない。人間は社会的な動物だし、集団で生活してたらそれが自然になる。

 

それに対して旅は気を使う相手も、指示してくる人もいない。

逆に言えば誰も教えてくれないし決めてくれないから全部自分で決める必要がある。

 

行くか休むか食べるか寝るか、右か左か南か北か、全部自分で決められる。

 

何がしたいって思いが明確ならそれを求めていけばいいけど、何もないなら何もないだって楽しめる。

 

今回の旅では、絶対行きたいっていう二箇所を除いてはほぼ白紙。

 

その日どこに泊まるかも決めてなくて、日付超えそうになるまで自転車漕ぎながら寝られそうな場所を探すこともあった。

ふらっと入った公園の雰囲気が好きすぎてそのまま4時間くらいふらふらと滞在することもあった。

 

 

小学校から社会人になるまで、いつでも何か予定があった。「学校」「宿題」「部活」「塾」どうしたっていつもどこかそれを頭に置いた上で行動を決定していた。

予定から逆算して動いてた。

 

だから

予定は全く何もなし。何してもいい。

 

って急に言われると、最初は結構戸惑った。

 

でも続けるうちに心がだんだんパーっと広がってく感じがした。完全に自分に軸があって、自分の心の声を聞いて、それに従うことができてきた。

 

予定が入ってるってことが正しい。

計画通りに進めることがすごい。

無駄なく効率的な行動を心がけよう。

 

それもわかるけど、

そうじゃない世界に入ったとき自分がどう感じるか知らなかったんだなって気づいた。

 

もしかしたら忘れちゃってたのかもしれない。

子どもの頃はできてたことなのに、それじゃあ生きていけないから忘れるように蓋をしていたのかもしれない。

 

そんなのただのわがままって思うかもだけど、

自分一人しかいないからわがまま以外にない。

 

とことん自分のわがままを聞く時間って人生にあってもいいんじゃないかな。

 

自分と仲良くなれる気がするよ。

 

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我儘  って 我のままって意味だもんね。

 

 

5.自然の中にいる心地よさ 

中国、四国、九州は絶景が次々に現れるから自転車漕ぐのが楽しかった。

車では、一瞬で通り過ぎてしまうところも自転車ならゆっくり味わえるし、乗り降りも自由。

細い道も行きたいように行けるのがいいところだと思う。

 

でも、

ただ綺麗さを味わっただけじゃなくて、

自然(山)の中に滞在していたことで気づけたこともあった。

 

それは、

普段、生活している環境がノイズに囲まれていたということ。

例えば

(環境 山→街)

見えるもの  木々の緑と空の青→いろんな色,字

聞こえるもの 鳥や虫の鳴き声→いろんな音

におい 花、木、土の匂い→いろんなにおい

感じるもの クリアな風→いろんな風

味は、、今回はなし。

 

といった具合。(笑

 

このことに気づいたのは、山で5日くらい過ごした後に、市街地に降りてきたときのこと。

意識がいろんなところに持っていかれる感覚を覚えた。

乱立する看板のごちゃごちゃした色と、文字に目線がもっていかれ、

車のエンジン音やタイヤの音、ガスのにおいに意識がもっていかれた。

心がザワザワして、頭が痛くなり、意識が分散していくのがわかった。

 

自分の一部を無理やり引っ剥がされていく感覚だった。

 

 

また街で生活しているうちに、ノイズがあることに慣れちゃったけど、普段自分がそういう環境の中で過ごしていたのだということを知って、いかに環境に支配されているのかを知った。

 

逆に言えば環境を整えていくことで、もっと力を発揮できるようになると思ったし、よりよく生活できることを知った。

人間の可能性の伸び代を感じた瞬間だった。

 

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自然の中で過ごすことについて

雷なんてそうそう落ちない - ばみログ(ヤマダの日記)

 

6.徹底的に自分と向き合う時間

これは自転車でもバイクでも徒歩でも同じことだと思うけど、基本は一人だから、話し相手は必然的に自分になる。

 

自転車を漕ぎながら、心ゆくまで自分と語り合うことができる。

 

これまでの人生を振り返ったり、

今後の人生をどうしようか考えたり、

少し前に起きた出来事について噛み砕いたり、

その時々で自分の気持ちを味わったり、

 

とにかく自分のこと考えてあげ放題。

散らかっていた頭の中で大掃除が行われている感じ。

 

いらないものはさっさと捨てて、必要なものは綺麗に並べて分けて使いやすいように頭の中の棚にしまう。

 

それを続けていくうちに、だんだん考えることがなくなってくる。

そうすると今度は対象が自分の身の回りの人やモノに変わっていく。

 

自分のモヤモヤしたものを全部解いて片付けてしまっているからか、実際に人と出会った時には目の前にいる相手の話を全力で聞けるし、全力で話すことができた。

 

きっといつだって順番はこれ。

 

自分を整えるからこそ周りに範囲を広げることができる。

 

忙しい日常に追われてそれをするのは難しいかもしれないけど、散らかったまま人と接すると相手といるその空間に集中できなかったり、心ない行動になってしまったりする。

 

自分の声を聞いてあげることも自分を満たすことにつながっていて、結構大切だと気づいた。

 

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7.飛び出したからこその出会い

綺麗な景色を見て、

美味しいもの食べて、

好きなだけ自転車漕いで、

最高の環境で自分を見つめ直せた旅だけど、

 

自分にとって一番魅力的だったのは、

やっぱりこれ。

 

なんなら

自分一人でやってて楽しいのはせいぜい最初の1週間で、やっぱり人と会いたいし、話したいし、共有したくなる。

 

一人で観光名所行ってもつまらんし、

一人で美味しいもの食べてもつまらんのよね。

 

共感してもらえることで

同じ美味しいでも、心にも美味しくなる。

 

普段周りにいて、一緒に笑ってくれる人がどんだけ自分にとって大切なのか気づけたよ。

 

 

ただ、それなら別に今いる場所で、人と会わないゲームを1週間くらいしてればいいだけの話。

 

 

1人旅のメリットは、

「普段会えない人と出会える」ってこと

 

住む場所も、生き方も、仕事も、年齢も

全然違った人と出会うことができる。

 

 

そして時にめちゃめちゃぶっ飛んだ人と会えたりするのが旅のいいとこだと思う。

 

類は友を呼ぶではないけれど、

やはり出会えるのは旅をしている人が多かった。

日本人だけじゃなくて、海外の人にもたくさん出会えた。

 

そんな出会いの中でも

とりわけ自転車旅の人が多かったかな。

 

そして、その自転車旅人にはやはり変人が多い。

 

 

一番衝撃的だった人を紹介すると、

 

大阪出身の上村くん。

 

彼は出会った時、すでに午後3時前くらいだったかな?にもかかわらず、200km以上先を目指して自転車漕いでた。(熊本の八代くらいで出会って、佐多岬目指してた。)

 

よくわからなくて勢いよく鼻水が出た。

 

夜通し自転車漕げば、明日の昼くらいには着けて、その後のフェリーに間に合う!

 

って。

よくわからなくて鼻水が止まった。

 

結局彼は次の日の昼前に無事岬についた写真を僕に送ってくれた。ちゃんとフェリーにも乗って、次の日の仕事に間に合ったらしい。

 

そんな彼なので、もちろん自転車で日本一周しているのだけれど、それを終えた後に、いや、まだいけると思ったらしく、歩いて日本一周も果たしている。

 

一緒に走ったあの国道3号線もすでに3回くらい通ったことがある道だったらしい。

 

鼻水とか鼻水じゃないとかそういうんじゃない次元の話だった。

 

そんな話を聞かされて、自分の中でいくつかネジが外れた。

 

別に日本一周したいとは思わなかったけど、

一日100kmくらいが限度かなーなんて思っていて、それでも自分すごいと思っていたし、それ以上漕ごうとすると足取り?漕ぎ取りが重くなっていたのに、その日は結局140kmくらいこいだ。

こげた。

やはり限界(思い込み)を決めてるのは自分の心。そしてその限界(思い込み)を変えてくれるのは人なのだと思った。

 

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上村くんと出会った日のこと

西日本11日目 阿蘇〜熊本〜水俣 - ばみログ(ヤマダの日記)

 

 

8.自分が求めてるものの明確化

そして、色々な人と出会い、自問自答を繰り返していくうちに、だんだんと自分が求めているものが明確になっていった。

 

自転車旅をしている人の中にも、色々なタイプの人がいる。

上村くんの旅の動機は、とにかく自転車に乗ってることが楽しいから。

他にも

各地の美味しいもの食べたいから。

いろんな景色が見たいから。

神社を巡りたいから。

日本一周したいから。

気分転換に。

 

 

人それぞれいろんな理由があった。

じゃあ自分はなんなのかなって考えた時に、

今自分が求めていたのは、

 

もっともっと自分の知らない人と出会いたい

 

っていうことだった。

旅をすることで自分の知らない価値観に触れたかったのだった。

 

良くも悪くも旅の出会いは儚くて、それぞれ旅路が違うから、長くても一緒にいるのは3日くらいだった。

 

次「 この人だ!」と思える人に出会えたら、その人と一緒に旅してみたい。自問自答を超えて、対話を通して様々な価値観を自分の中に形成したい、そのヒントを得たいという気持ちになった。

 

それは、色々なタイプの人に出会って自分と比べることができたことや、長い時間1人でいるという経験ができたからこそ出てきた自分の思いだった。

 

決して狙ったものじゃなく、手探りで、幅広く経験して、ときに無駄やゆっくりとした時間をかけたからこそ出てきたもののようにも思う。

 

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9.自分が満たされてきた

これは旅をしたいと思ってない人がやっても得られないことだと思う。

無理してやっても、やらされてやっても得られない。自分がやってみたいことだったからこその感覚。

 

やりたいことをやりたいようにやることほど幸せなことないよね。

どんどん自分の心が喜びに満ちていくのが分かった。

やりたいことやってるから愚痴とかネガティブな発言とは無縁の世界。

もちろん不安とか心配事もあったけど、自分からやりたいって言ってやってることだから自分の中から挑戦しようとするエネルギーが湧いてきてたし、自分からやってることに愚痴言う相手なんていないのよね。

 

自分の中ではまだまだ旅したい思いがあるから、今度は東南アジアあたりにいってみたいと思ってる。

 

でも、そのうちやりたいことなくなってきちゃうんじゃないかな。

そうなったら一旦お腹いっぱい状態になると思う。

 

そしたら今度はさ、人にも同じように幸せになって欲しくなると思うんだよね。

なんなら今でもそういう感覚が出てきてる。

 

人に与えたい気持ち、施したい気持ちが自然と湧いてくる。溢れてくる感覚がある。

 

そうするのがいいからとか、

そうしたらきっと返ってくるからとか、

そんなんじゃなくただ人にも幸せになってほしい気持ちになる。

 

 

それって最強だと思う。

自分のことを終えて、フォーカスが人に移る感じ。

純粋に人の幸せを願える感じ。

 

そういう感覚で人と接することができたら、自分にも相手にも幸せやと思う。

 

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自分が満たされることについて

世界平和 - ばみログ(ヤマダの日記)

 

 

10.“あたりまえ” への感謝

最後は月並みな感じもするけど、

いろんなものへの感謝の気持ちが湧いたこと。

 

当たり前のものに感謝できた。

 

それはやっぱり圧倒的に"ない"環境だから。

 

話し相手も友達も寝る場所もお風呂も夕飯の品数もコンビニも携帯の電波もコンセントも自動販売機も洗濯機も自転車屋さんも欲しいと思った時に

 

ない。

 

全く同じものなのに

いつでも"ある"状態でのそれと

なかなか"ない“状態でのそれとでは

全然受け取り方が違う。

 

恋人じゃないけど、

失って初めてその大切さや、ありがたさがわかる。

 

本当は無くさなくったって大切に思えたらいいんだけどなかなか難しいんだよね。

 

人とかものを大切にする気持ちが薄れてきてるなって人には旅はオススメだと思ったよ。

 

 

 

なかでも特に印象的だったのは、

やっぱり、周りに友達や家族が1人もいないっていうこと。

全く知り合いのいない地にひとりぼっちでいるわけだからね。やっぱり寂しくなるときもある。

だから、そんなときに頭の中に浮かんでくるのは、自分に普段関わってくれる人たちの顔だった。

その人たちはみんな坂道を登る自分のことを応援してくれていた。

 

それは勝手に自分が作ったイメージでしかないけど本当に幸せな時代になったもので、離れていてもSNSで繋がっていて、コメントやメッセージで実際に応援してくれる人もいた。

 

周りの人が気にかけてくれていることを知り、その場所にはたしかに自分1人しかいないんだけど、自分のことを思ってくれたり、支えようとしてくれる人の存在を強く感じて、なんだか人と一緒にいる時よりも、いろんな人に囲まれてる感覚だった。

 

もちろんその人たちには本当に感謝でいっぱいになった。

 

 

そんな風に"ない"状態が楽しめるのも一人旅の良さなのかもしれない。

なさすぎてハラハラすることも多々あったけど、結局今静岡に帰ってきて普通に生きているし、だいたいのことはやっぱりなんとかなる。

 

モノや情報に溢れて、豊かになったからこそ、自分から求めていかなければ"ない"は体感できない時代になっちゃったのかもしれない。

 

不便さのなかにこそ"ある"ものや、得られるものはたくさんあるのだと失くしてみて知ることができた。

 

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ありがとうについて

修善寺で出会ったもの - ばみログ(ヤマダの日記)

 

 

ブログを書きながら、この一人旅を振り返ってみて思うことは、

 

単純に

"行ってよかった"

 

っていうこと。

新しい自分に出会えたという表現がいいのか、

隠れてた自分に気がついたという表現がいいのかわからないけど、

 

旅する前と後では大きく自分が変わった。

 

会う人会う人に「顔つき変わったね」って言われるほどだった。(日焼けして髭生えたって意味だけじゃないと信じてる)

 

 

 

一生の中のたった24日間の経験は自分の心や体や頭の中にめまぐるしい変化を起こし、新たな人生を歩む自分の基盤を形作ってくれた。

 

自分の今後を考えたときに、この経験を踏まえた上での人生と、そうでない人生との間には大きな差が開いていくとさえ思える。

 

25〜26歳という年齢でこの一歩を踏み出すことができたことは間違えなく自分の財産になった。

 

出発までにいろいろな葛藤や衝突があったけど、それらのことでさえも今や、この旅を輝かせるための準備だったのではないかとさえ思える。

 

 

今後どんな未来を送っていけるのかは分からないけど、いま自分のもつことができたエネルギーや幸せを波及し、人に喜びのきっかけを与えられる人になりたいと思う。

 

 

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