本当に宝石みたいな目をしてた 東南アジア21日目 プノンペン
プノンペンにて、ひろしまハウスっていう日本でいうところの寺子屋的なところに行ってきた。カンボジアでプロサッカー選手をしている友廣壮希さんが経営していて、旅に出る2日前に日本で知り合った土田聖奈さんに紹介してもらったところ。
お寺の中にあって、建物やこの寺子屋自体は結構前に広島が建てたらしい。だか、経営の悪化などなどの影響からその役目を果たすことができない状態になっていた。そこで広島出身であり、現地で活躍する友廣さんに白羽の矢がたち、この数ヶ月でクラウドファンディングをはじめとする資金集めに成功し、なんとか立ち直ることができたという状況にある。
午前と午後それぞれ3時間ずつ授業があり、お昼には無償で給食も支給される。
通っている子たちはそれぞれあまり裕福でなかったり、公立の学校で勉強していなかったりする子が多いらしい。カンボジアの教育環境はあまり良いものとは言えず、午前と午後で分かれている。それぞれ3時間ずつであるが、教師が2時間来なかったり、なにかを子どもに売りつけたりするようなことが起こっているらしい。
根源はポルポト政権の時代に、有識者や教員が殺害され、未だに教員が育っていないということと、そもそもの教員の給料が低く、成り手がいないということなどが挙げられるらしい。
そんな学校に価値を見出すことができず、学校に行かせずに家の仕事の手伝いをさせる家庭が多いという。友廣さんはそんな子達に教育を施したい、夢をもち、自分で未来を切り開いてほしいという思いからこの広島ハウスを再建するために立ち上がったという。
授業内容は、クメール語(現地語)、英語、算数、そして、日本語である。
挨拶や自己紹介を日本語ですることができ、その能力に差はあれど十分に理解できる日本語を話す。また、英語に関しては日本の同年齢の子たちよりも話せる印象がある。どの子も一生懸命に学んでいる。
ネットで現地の学校について調べてみるとわかると思うが、ボランティアとして参加するためにはボランティアする側がお金を払う必要がある所が多い。滞在費や食費などが含まれる場合もあるため、一概には言えないが、自分はそこでちょっと身構えてしまった。
しかしひろしまハウスはそこではお金を取っていなかった。クラウドファンディングや、広島にある事務所側が頑張ってなんとか維持費を作り出しているのだという。
そんな話を聞いてハッとした。
「恵まれない子どもたちに学校を」
みたいな感じで、日本人が発展途上国に行って学校を建てたりする。みんなで協力して煉瓦や石を積み上げて学校を作る。作ったらやら切った感まんまんで、日本へ帰国する。さも素晴らしいことのように映るが、実際にはハコを作ったそのあとが重要なのだ。
その学校で教える先生の確保、その給料の確保、子供たちの食費、教材費、その他諸々の維持費を継続的に生み出していかなくてはならないのだ。
もちろん子どもたちは「恵まれない」子どもたちであるため、学校に払えるお金はない。ではどこから生み出すのか。。。
そこが最大の課題だという。その課題を解決することができず、学校として機能せずホームレスがいついたり、ゴミ屋敷になってしまう場所も多いらしい。
見届けることや、維持し続けることの難しさ、大変さ、そしてその課題に挑戦しようとするひろしまハウスの思いを知って、もっとここでいろんなことを見てみたいと感じた。
当初は2、3日の予定だったけど、いつまでいてくれてもいいと言ってもらえたので、とりあえず7月いっぱいいさせてもらおうと思う。
こういうの久しぶりやっ!
つづく