芸能界デビュー
まぁ、もちろんエキストラで映画の撮影のお手伝いしただけなんですけどね。
たまたま人数が足りないからって連絡があって、悪者の手下役をしに静岡駅前のホテルでやってた収録に行ってきました。
隠してたつもりだったんだけど、仏感が漏れ出しちゃってたみたいで、「君ホテルマン。」っていっていきなり役を変えられちゃったよ。
(このしょんない写真しかなかった笑)
役作りしてたのなぁ。
ってことで若本武夫っていう真面目そうなホテルマンしてきました。名前あったの地味に嬉し笑
なんとかすずさんとか
松田翔なんとかさんとか
ほかにもかなり豪華なキャストが集まってて、うぇーい!ってなりました。
っていうてへぺろな話がしたかったわけではなくてですねえ、
映画作成の裏側が観れて、いろんな刺激をもらえたのよ。
こんなこと滅多に(いや、これからガンガンある人生が待ってるかもしれ)ないから共有させてもらうよ!
映画だけ見てると綺麗に編集されて、作品となって出てきたものだからとってもスムーズなんだけど、現場は本当に地道で、同じシーンを何度も撮りまくってた。だからとっても時間がかかって、俺は朝の6時半から夜の8時までいた。でもその後も撮影は続いてて、夜の2時に終了の予定だったって聞いた。
出演してる人はもちろん、制作に関わるスタッフ、エキストラ、みんなめっちゃタフだなって思ったし、そんだけ時間かけても使われるのは本当数分とか数秒ぐらいでしかなくて、骨の折れる仕事やなぁと思った。
そんななかで特に印象的だったのが2つ
1つはさすがやなーって思ったこと
1つはなんだかなーって思ったこと
1つ目のさすがやなーは
スイッチの入れ方がエグいってこと
俳優、女優の人たちはスタート!ってなったら一瞬でその世界に入り込む。入り込むだけじゃなくて、その姿を見せることで周囲を巻き込んでく。そういう人たちが何人もいて、互いが互いの世界をぶつけ合って循環しあって1つの「すごい」空間が生まれるんやなーって思った。
そのスタートの入れ方は様々で、リリーなんとかさんは、スイッチが入ったとか入んないとかわかんない。ずっと同じテンションに見える。力みがなくてありのままに見えるんだけど本当の本当の心の奥は見えないミステリアスさというか変態感があってそれがすっげえエロかった。
広瀬なんとかさんは多分スタートになる前に自分で自分をガンガン入れてくタイプなんだと思った。周りにいくら人がいようとあたかも自分だけであるかのようにぐーっと自分にフォーカスしてくのを感じた。だから録画が始まった瞬間には最高に高まった状態で演技できてた感じ。
役にもよるんだろうけど、人それぞれに入り込み方ってあって面白かった。やり方も入り込み具合も人それぞれだけど、それらが混ざり合ってできていく映画の世界ってのが面白いなぁって感じた。
もう1つのなんだかなーの方は、
そういう大御所とか、大物とかって言われる人たちがまるで神様みたいに扱われてたってこと。
もちろんそれだけの実績と覚悟と犠牲と努力の上に勝ち取ったポジションにいるわけだし、その人自身が商売道具であるわけだし、心整えて演技に向かってるわけだから、できるだけそっちに集中してもらうために大切に接するってのはわかる!!!
いいとおもう!
でもさ、
なんか、
自分も含めてエキストラの人たちが「うわぁぁあ松田翔なんとかだー!」とかってなるわけやん。
わかるんよ、
俺もそうなったし、
わかるんだけどさ、
でもなんていうか、
そうなる自分が嫌だったんだよね。
いや、
こっち側じゃなくてそっち側がいい。って笑
べつに芸能人になりたいとかこれっぽっちも思ってないけどさ、何考えてるのかとか話してみたいっ!!!ってなったわけよ。
芸能人だけど人間じゃん?
なのにそこの間になんか圧倒的な壁があって、向こうも自分のことなんとも思ってないし、自分も向こうにアプローチできる気がしなかったんだよね。
それが嫌だったのよ。
ふつうに友達みたいに話してみたいじゃん。どんな気持ちで何思って生きてるのかとか知りたいじゃん。
それであーやっぱ人間やんってなんのかもしれんし、うーわやっぱ神だわってなんのかもしれないし、それはどうなんのかわかんないけど、興味が湧いてしまったからどうにか友達になってみたいよね。
もちろん友達になればステータス上がった感じになってテンション上がるやん。まぁ、そういう感覚でいる時点で全然小物だけど、そーゆーんじゃなくて、普通な、ニュートラルないわゆる友達くらいのノリでお話しできるくらいに自分を高めるというか、おんなじオーラを纏ってみたいなって思ったのでした。
そう、オーラ。
風格がすごかったんよなー。
多分ダンディな感じはむりだから
自分をこじらせるっきゃねえな笑
ま、
一過性のものだったとしてもいろんな刺激をもらった1日でした。