西日本7日目 大洲〜八幡浜〜臼杵〜延岡
結局コスタたちは、四万十川に興味津々らしく、起点から河口まで走ったり海に入ったりしているよう。
彼に誘われて、今自分がある
だから、会わなきゃ旅に来た意味ないよなっておもってた。
でもなんか考えが変わった。
もちろん彼には会いたいけれど、
こんだけ会えないと
もっと自分軸で旅しなよって言われてるみたいで、もっと自由になろうとおもった。
今行きたいのは高千穂。
四万十に行っても楽しかったんだろうけど、
今回は自分の意思で動くことにした。
だから
今日は朝からフェリーに乗って九州に向かおうと思って、船について調べると、野宿してたとこから15キロくらいいったところ(八幡浜港)から船が出ていた。
同じ港から別府とそこから少し南の臼杵(うすき)っていうところの2つの港にフェリーが出ていて、別府の始発が6:20だった。
起きれたら行こうくらいに思ってたんだけど、
寒さと小鳥のさえずりとで、
5時ぴったりに起きた。
せっかく起きたからと思って急いで支度して、
ダッシュで向かった。
片付けるのに45分くらいかかってしまって、
厳しいかとも思ったけど、とりあえず走った。
山があって絶望した笑
時計見ると萎えるからとりあえず間に合うこと信じて漕ぎまくった。
なんとか港に着いた瞬間に
フェリーが動き始めた笑
6:23だった。
次のが10:15で、
何もない街でどう過ごそうかとおもってたところ、掃除してたおっちゃんに話しかけられた。
九州でどこに行くのかって話になり、
別府と高千穂に行きたいことを伝えると、
だったらもう1つの港に向かった方が安いし早いし高千穂に近いからいい!
って言われて、
そうすることにした。
8:40出発やったからちょっとふらふらしてたらすぐに時間になった。
朝の海めちゃきれいだった
こんな場所でした。
そんなこんなで九州初上陸。
「ようこそ大分!」
みたいなやつ期待してたんだけど、
ぽいのがこれしかなかった笑
んで、
そこから高千穂の麓の延岡って街を目指すことにした。
あいぽーんの地図によれば直線でぶち抜いて80km。
その時11時過ぎだったけど、
まあ、
いけるやろうと。
そう軽くおもったのが、
大冒険の始まりよね。
何が待ち構えてるか、
あんまり調べたくないから、
この地図にただ従っていったんだけど、
ちょーーみどり。
まぁ、
どこ通っても緑だったのかもしれないけど、
まじで山だった。
最初は
わりと軽快で、
余裕やろくらいにおもってたんだけど、
ゼーゼー言いながら山1つ目超えた時にまだ8分の1だった時はさすがに焦った。
でも
引き返すわけにも行かんから、
とにかく行こう!って決めて、
どんどん進んだ。
どんどん坂になって、
どんどん山になって、
どんどん緑になってく。
途中、めっちゃきれいな川に
何度か遭遇しながら、
「俺はこれを見るためにこの道を選んだんだ」って自分に言い聞かせて、
とにかくこいだ。
海スタートだったから、
石が岩になり、だんだん大きくなって行くのがわかった。
トンネルさんが見えると嬉しかった。
それ以上登らなくていいから笑
ほんとトンネル考えた人偉大。
可愛い水車に癒されたり、
ホタルの里があったり、
水が透き通ったエメラルドグリーンなのを見たりしながら、
とにかくこいだ。
でも
全然終わらない坂。
このままだと
日が暮れて遭難するかも。
そうしたら絶対山だからめっちゃ寒くなっていよいよ風邪引くかも。
はたまた足がつって動けなくなるかも。
パンクするかも。
チェーンぶっ壊れるかも。
水なくなっちゃうかも。
。。。
いろんな
やばいことが頭によぎった。
そんな時に、40キロぶりくらいに
信号が現れた。
あ、
人がいる!
って思った。
静岡でいうと清水の奥の方って感じの場所だったんだけど、
まあ、
人がいるんだから、
最悪田舎に泊まろう。
って思って。
もっと自由に行こう!
って思ったらなんか気が楽になって。
足取り?こぎ取りが軽くなった。
しばらく行くと、
ついに宮崎に入った。
めっちゃ嬉しかった。
そうなってからは、
山を越えたらしく、
下りが続いた。
登った分だけ下れる。
登った分だけ見える景色がある。
不安も確かにあるけど、
自分は、漕ぎながらどんどん進化していってる。
腿も、心も、頭も、
行動しながらどんどん変化してる。
だから、
走りながら考えるのが大切なんだなって思った。
やらずに、動かずに
頭で考えてると、その時の自分の基準でしか物事を判断できない。
あれができなかったら、これができなかったらって、かんがえて、動けなくなっちゃう。
そうじゃなくて、
とりあえずやって見る。
形はどうであれ、
とりあえずやりきって見る。
いがいとできるし、
必要なスキルは後から獲得していけるものなんだってなんか体感的にきづけた。
基本ずっと川と一緒にいたから
すごく気持ちよかった。
途中、
ビール飲みながらしめ鯖食べて、楽しく友達とおしゃべりしたくなるくらい辛かったんだけど、、
やっぱ終わった時の達成感とか、
やった感って半端なかった。
バイクとか、自転車ですれ違う人がみんな手を振って応援してくれたり、
だーれもいないなかで、
自分と関わってくれている
家族とか友達とか、
いろんな人のことが頭の中に出てきて、
1人だけど1人じゃない感覚だった。
1人になるから仲間がいるよさを感じられるし、
仲間がいるから1人の良さも感じられる。
登りがあるから下りの良さを感じられるし、
一見よくないって思われがちなことの中に、
その反対のことを鮮明にさせる力があって、
その両極があるから人はいろんなことに気づけるんだろうと思った。
お昼も食べずによく頑張ったので、
ホテル近くのお店に行くと、
行列ができていた。
俺の後ろの人で締め切りだった。
まだ18:30すごく有名なのかな。
タルタルのかかったタイプじゃないチキン南蛮。
めっちゃやらかくて美味しかった。
とりあえず九州は、
試される大地だった。
暑かったりキツかったりで、
すごく厳しかった。
でもその中に荘厳な自然の美しさがあって、
かっこいい。
四国は癒しの場所。
同じ自然だったけど、
空気や雰囲気が全然違うんだなあ。。
四国は、ニュージーランドで、
九州はアフリカって感じ。
どっちもいったことないけどね。笑
続く