西日本8日目 延岡〜高千穂〜奥阿蘇

九州入ってから

山登りすぎて倒れるように眠るから

全然ブログ書けんかった笑

毎日自分が全然違うから、

その日に感じたことはその日に書き残さないと、その時に思ったことって全然書けない。。。鮮度が大切やね。

でも書きたいから

思い出しながら書こう。

試される大地2日目

実は

この日は、

1日目を超える過酷さだった。

メンタル的にもフィジカル的にも。

前日あれだけ試されたんだから、

今日は大したことないやろと思ってたんだけど、1日目の倍くらい試された感ある。

この日は

ずーっとずーっと行きたかった

高千穂へ行った。

なぜ行きたかったかのかは

自分でもよくわからないけど、

高千穂の景色とか、由来とか、響きとか

ずっと前から知ってて、

肌で感じたかったんだと思う。

伊勢に行った時も

そういうノリで行って

いろんなおもろいことが起こったから

そういうのも期待してたんだと思う。

延岡っていう高千穂の川の河口に当たる場所に

前日入りしてたからそこから約50キロ登っていく計画。

3~7%くらいの坂がずーっと続く感じ

予報は晴れだったのに

朝からめっちゃ雨。

荷物にカバー被せて、

カッパ着て、雨の中坂を登ったよ。

五ヶ瀬川っていう川が流れていて、

ずっとその横を登っていく感じだった。

登って行くとだんだんと晴れてきて、

景色がよくなっていった。

九州の川はどこもこんなに綺麗なのかねえ。

透き通っていて、めちゃめちゃ綺麗だった。

標高が上がると見える景色も全然違う。

少しずつだけど着実に近づいてることが実感できた。

残り少ないレーズンちゃんと一緒に

高千穂までガンガンこいだ。

夢にまで見た高千穂までもう少し！！

看板の数字が減るたびに

興奮が高まってく。

もうすぐ

憧れの場所に着く！！

頑張れ太もも！！

負けるな自転車！！

応援してくれてるみんなありがとう！！

そして

おめでとう。。

よくここまできたよヤマダ。

めっちゃ頑張ったね。

いちばーん向こうに見える山のさらに奥の海の方からここまで来たんだ！

ほんとにすごいよ！！

先に近くの高千穂神社でお参りして、

さあ！

渓谷を見に！

うわーーー

すごーーーい！

めっちゃきれーーーい！

めっちゃきれーい

きれーい

めっちゃきれいなんだけど。

それ以上でも以下でもなかった。

なんなん？

なんなのだろうこの感覚。

コレジャナイ感。

あれ？

これが俺がずっと来たかった場所？

ん？

いや、

もしかしたら誰かに話しかけられて

何かイベントがおきるかもしれない！

ふらふら

何分経っても

何も起きない。

GWの人混みの中で、

ただぼーぜんと

眺めてた。。。

そして半端ない虚無感に襲われた。

俺なんのためにここにいるんだろう。。

なんであんなに来たいと思ってたんだろう。。

なんで何にも起こらないんだろう。。

いや、

今までいろんなことが起こりすぎて、

何か起こるのが普通になってたけど

これが普通なのか？？

ん？

俺はどこを目指してるんだ？

一気に

いろんな感情が心の中に渦巻いた。

家族連れやカップルで賑わう中1人自転車をひきながら坂を登った。。

その日の宿は取っていなかった。

どうしよう。。

次の日昼頃から雨予報だったので、

阿蘇に翌日分だけはとってあった。

結構距離あるし

多分山道だし

とりあえず阿蘇に向かおう。

そう決めて自転車に乗った。

高千穂の滞在時間

40分。

あっという間に

積み上げて来た思いや期待が崩れ去っていった。

とてもきれいではあったのだけど、

 時期の問題もあって

ただただ賑わいのある観光地

でしかなかった。

そこに自分がある意味を見出せなかった。

なんのために来たのかわからなかった。

逃げるようにして高千穂を去った。

そして

阿蘇に向けて自転車を漕ぎながら

どんどんと気持ちが落ちていった。

なんでこんなことしてる
こんなことして何になる
何が得られる
何が得られたらいい？
いつになったらえられる？
何も起きなかった。
どこまでいけばいい？

目標を失った自分は

信じて来たものに急に突き放されるような

裏切られたような気持ちになった。

そもそもその信じていたものも

興味

や

直感

といった

目に見えない

ひどく曖昧なもので

バカにすらされるんじゃないかと思えるそれらをたよりにただただひたすらに走り続けてきたのだ。

うまくいかなくて当たり前だと言われればそうれが正しい気さえしてくる。

ちゃんと計画して

ちゃんと目的をもって

きちっきちっと意味のある行動をする！

それができていない自分はバカなんじゃないか？

こんなことなら

コスタたちに会いにいった方が良かったんじゃないか？

どんどん自分を信じられなくなって、

しまいには

自転車に乗りながら

いろんな人に申し訳ない気持ちにすらなっていた。

俺がそこまで言うからと

出してくれた家族や、

頑張れよっていって背中を押してくれた学校の先生たち。

その人たちに顔向けできない。

合わす顔がない。

こんなとこで何夕日に向かってチャリこいでんだ。

その日、高千穂までを目標にしていた自分にとって、プラスα自転車に乗ることは体にとっても負担があったようで、ももや腰が重くなり、だんだん痛み出した。

そんな自分に追い打ちをかけるように日が沈み始める。。

宿にできそうな場所はまだ見つからない。

気持ちもどんどん落ち込んで、

全てを投げ出したい気持ちになった。

そんな時、

何キロかぶりに現れた産直店に、

一台の旅系自転車が停まっていた。

誰かと話したかった自分は、

そこでまつことにした。

しばらくすると

なかから半袖短パンのおっちゃんが現れた。

聴くとこれから高千穂まで行くのだと言う。

だが、だいぶ日もくれてしまって、

そろそろ宿を見つけたいといっていた。

お店のオーナーに聴くと、

その人が経営しているキャンプ場が

200メートルくらい先にあって、

その日はそこに泊まることになった。

すごく肩の力が抜けた気がした。

寝る場所が決まらないと言うのは、

やはり精神的にだいぶダメージがあったようだ。。

少しだけ気持ちが落ち着いた。

近くにコンビニもあったので、

おっちゃんと一緒に晩御飯を買いに行った。

おにぎりの品揃えは全部で5こくらい。

静岡じゃなかなかありえないけど、

山の中にコンビニがあるだけで奇跡だったので、喜んで割引されてるパンを買った。

ごめんなおにぎり。。笑

日が暮れて、

一緒にパン食べながら

キャップで焼酎を飲んだ。

それまですごく苦手だった焼酎も

美味しく感じた。

もちろん

観光地も行きたいし

きれいな景色も見たい。

でも今いちばんしたいのは

いろんな人と出会うことだった。

いろんな生き方に触れて、

いろんな考え方に触れて、

相手を知ることで、自分を知ること。

コミュニケーションに喜びを感じてる。

一人の時間があるからなのかもしれないけど、

１つ１つの出会いを愛しく思える。

そうやって短い時間だけど、

人と分かり合ったり

人生について話し合うことを

今求めてるんだと思った。

人がガソリンスタンドみたいに感じる。

まだ完全にスッキリしたわけじゃないけど、

だいぶ心は落ち着いて寝ることができた。

3分100円のシャワーに一緒に入ったりしてね。

一緒に同じことするからおもろいし、

思い出になるし、

生きてるって実感できた。

現代人

豊かな暮らししてるわー。

続く

ps

ブログ書きながら思うのは、

写真で、きれいな景色をお届けすることはできるけど、そこに行くまでの過程までは届けることができない。

現場は360度。

そこまでの過程を踏んだからこその気持ちまでプラスされる。

それは決してガイドブックじゃ味わえない。

みんなにいろんな場所に行ってほしいな。