修善寺で出会ったもの
旅から帰って来てからいい意味で言えば少し落ち着いてしまった感じで、ひとときの超勢い任せに書いてたブログの感じがなくなってしまった。色々考えたことはあるんだけど、なかなか言葉になっていかないのがもどかしかった。
昨日今日で久しぶりに自転車漕いで伊豆まで行って来た。漕いでる間はやっぱりずーっと考え事してる。頭も整理されていくし、一見なんの生産性もないけど、自転車こぐってなかなか大切な時間だったりするんだと再認識した。
修善寺でこの6月のはじめから
hostel knot(ホステル ノット)
というゲストハウスがオープンする。
先日、オープン記念パーティが行われていて
ヤマダも参加したかったんだけど、
西日本旅に出ていて参加できなかった。
記念パーティーには大阪や東京などなど静岡以外にも日本各地から人が集まって祝福したみたい。
その時の様子も大切に飾ってあった。
以前おもろい人シリーズでも紹介した
木村洋介ことキムヤマダが出会ったおもろい人3 - ばみログ(ヤマダの日記)
と
顔も心もイケメンのりょうへいくん
の2人が一年くらいかけて古民家?を改造しまくって人が泊まれるようなとこまでもってったんよね。
訪れるたびにどんどん形が変わっていくのを見てワクワクしてたのを覚えているよ。
でも
この改造作業は決して2人だけでやったんじゃないんよね。
ここにすごい意味があると思うんだけど、
ヤマダを含めて本当にたくさんの人が
笑顔でノットのDIYお手伝いに参加してた。
屋上の柵作ったり
防腐剤を小屋に塗ったり
他にも切ったり貼ったり取ったりつけたり
手作りでぜーんぶ作ってんだよね本当すごいよ。
旅の間もいろんなホステル泊まってきたけど、
ノットはデザインにすごくこだわってるなって感じがした。土間があったり、渋い木目や、竹とか使ったりしてて、昔のモダンな雰囲気なんだけどそれがオシャレに見えるんだよねー。
うまく説明できないので行って確かめてきてください。笑
とりあえず壁の手作り伊豆半島は圧巻よ。
で、
そんな彼らと
この伊豆半島の目の前で夜話していると、助けるとか助けられるの話になった。
彼らは助けてもらいすぎて、
みんなになんて言ったらいいかわかんない
どうお返ししたらいいかわかんない
ただただありがとうだった。
って言ってた。
DIYで作ってる時間は毎日感謝の連続だったんだって。
その気持ちは今でも忘れてなくて、
唯一お返しできるとすれば、これから来るお客さんたちとステキな時間を過ごして、ノットを軌道に乗せていくことだって言ってたよ。
その通りよな!
でもさ、
助けたというか、助けさせてもらった方からすると、むしろこちらこそありがとう!だった。だってこんな経験なかなかできなんのよね。
自分がホステルの一部作ったんだよ!!
俺は小屋にペンキ塗っただけだけど、
あの柵はおれ!
あの壁は私!
この床削ったわー!
って人がたくさんいてさ、
来るたびになんか誇らしい気持ちにすらなっちゃうでしょ!
お金なんてもらってないけど、
作業してる時はみんなそんなのどうでもよくなっちゃうくらい心が喜んでたんじゃないかな。
んで、そのノットがいよいよ始動していくってなって更に喜んでるんじゃないかなー。
お金を払って、お願いするんじゃなくて、手伝ってもらうことが、応援者やスポンサーを作る道になるっておもろいよねー。
やってもらってるのに、応援までされちゃうんだもんね。
みんなで作った作品みたいな感覚かな。
彼らは人と人との結び目を作りたいってモットーをもっているけど、その場を作る時点で既にたくさんの結び目を作ったよね。
今後さらなる躍進がめちゃめちゃ楽しみになったよ。
いろんなゲストハウスがあるけど、
ここでは、例えばいっしょに晩御飯作って食べたりするみたい!
お客さんってさ、消費者じゃんね。
お金払ってきてるから別に全部やってもらうの当たり前っちゃ当たり前なんかもしれないけど、いっしょご飯作るとさ、(たしかに一瞬めんどくさいんだけど、)やってるうちに楽しくなって、急に距離が縮まって、どんどん仲良くなるんよね。
それはいっしょに生産してるからだよね。
なーんにもしないでやってもらうっていうのを楽しみに来てるなら話は別になっちゃうんだけど、やっぱ生産する喜びって人に何か与えてもらうときと同等かそれ以上やと思うんよね。そういう意味では高級ホテルにはない経験や感覚が味わえると思う。
既にそうだけど、そんな参加型のホステルになっていくんじゃないかなー。
これからまたどんどん仲間が増えていくと思うと楽しすぎるな!
ぜひいろんな人に行ってほしいわー。
でね、
そんな話をしてて
話題が「感謝」になったんだけど、
おれ旅に出るまで「感謝」って
するもの
だと思ってたのよね。
よく言われるやん。
感謝しなよ。って
だから感謝ってするもんだと思ってたんよね。
だからなんかしてもらったら、ちゃんとありがとうって言うし、なんかモノでお返しとかもするよね。
当たり前のこと。
してもらったから返す。
それ以上でも以下でもない。
だから形式っちゃ形式だし、
なんでみんなそんなに心からありがとうな感じでありがとうって言えるのかなー。
って思ったりしたこともあった。
でもね、それがこの旅で変わったんよね。
感謝が「出てきた」んよね。
明確にこの時!!
って感じじゃないんだけど、
めっちゃ綺麗な景色見れたりとか、
誰かがブログ読んで応援してくれてたりとか、
誕生日お祝いしてくれたりとか、
初めて出会ったのにパンくれたりとか、
そもそもこれらの経験をするために
旅に出させてもらったこととか、
言っちゃえば
そもそもそもそもこの世に産んでもらってここまで育ててもらって、いろんな感情になったり、気づきを得られたりとか、
そういういろんなことに対して、
「ありがとう」
が出てきちゃったのよね。
溢れてきちゃったのよね。
だから口からもこぼれちゃうよね。
そういう状態になったんだ。
って言ったら
2人ともちゃんと共感してくれた。
やっぱそれ知ってたんよね。
2人にもそれに気づく経験があったみたい。
共通してたのは、
親元離れて、一人で旅とか生活してた時に起こったって事。
自分が厳しい環境とか、チャレンジする環境に立った時にそれまでに自分がされてきたことのありがたさとか、愛情に気づいたんやって。
それもやっぱり生産者として生きてる時の経験だよね。自分が何かしよう!したい!って思って行動してるからこそ出てくるものなのかな。
そういう意味ではさ、
最近の
好きなこと、やりたいことやろうブーム
もバカにできないと思うんだよね。
やっぱりそのありがとうに気づけるのって、自分が楽しいこととか、自分がやりたいって思ってチャレンジしてるからこそ起きてくる感情だと思うんよね。
「やらされてる」
っていうのも一つの生産の形なのかもしれないけど、そことは一線画してる気がする。
別にそれは旅である必要はないとは思う。なにするかは人それぞれだと思うし、俺とか2人は旅だっただけよね。
他の状態でもなれるのかどうなのか自分が体感してないからよくわかんないけど、
でももしかしたら、旅ってそういうことが起きやすいのかも知んないね。
そんなことをおしゃべりしながら気づかせてもらったよ。
本当にありがとう。
幸せやなー(^^)
ps
朝
修善寺散歩してきたよ。
夜はホタルが見えちゃうくらい綺麗な川の周りを紅葉や竹やぶがかこっていて、めちゃめちゃ綺麗な景色。
周りは山で降りて来る風は、山と川の匂いがうまく混じってずっと深呼吸していたい空気だった。
それまではお値段張る旅館ばかりだったんだけど、ノットできたからだいぶ泊まりやすくもなるよね!
是非来てね!!
ppss
おくみきさん
うまく登場させられなかったぁ。。。
またお話ししましょうね(^^)
ハワイ楽しんでください!!